チンチャ笑える韓ドラあるある

こんにちは!今回初めてフィールドレビューを担当する、修士課程1年の岡田美里です。

皆さん、韓国ドラマ(以下韓ドラ)を見たことはありますか?新型コロナの自粛生活が始まるとともに、Netflixなどのサブスクサービスを使う人が急増して、韓ドラの「愛の不時着」や「梨泰院クラス」が大流行しましたね。私はコロナ禍になってからだと、60本以上は韓ドラを見ました。ですが、そもそもの韓ドラブームの始まりといえば、2000年代前半の「冬のソナタ」「チャングムの誓い」ではないでしょうか。それ以降、日本のテレビで韓ドラは、歴史ドラマを中心に夕方の時間帯に放映されてきたイメージがあります。

私が韓ドラの“沼”にハマったきっかけは、小学校の時に友達(とそのお母さん)に勧められた「美男ですね」です。大人気アイドルバンドの新メンバーに選ばれた双子の兄が交通事故に遭い、数ヶ月だけその妹が代役を務めるというあらすじ…いやいや、そんなことできるかいって全く共感できませんよね笑。ただ、初めて韓ドラを見た当時の私は、キャストの華やかさ、登場人物の壮絶(すぎる)過去、どんでん返しの展開など、韓ドラならではのストーリーに魅了され、近所のレンタルビデオ屋に借りに行ったり、ケーブルテレビで見たりして、すっかりハマってしまいました。

上にもあげた「愛の不時着」は、韓国の財閥令嬢が不運の事故で北朝鮮に不時着し、北朝鮮軍の将校と出会って恋に落ちる、「梨泰院クラス」は中卒前科ありの主人公が小さな居酒屋を拠点に、最大手飲食チェーンの会長と対立して、のし上がって行くというストーリー。「そんなうまいこと行くはずないやろ!」と思わずツッコミを入れたくなります。

このような「んな訳あるか!」な韓ドラのあるあるを本当によくまとめているのが、ジンロ「チャミスル」のCM『恋するチャミスル』です。チャミスルとは、韓国でよく飲まれている焼酎のブランドの一つで、韓ドラには必ずといっていいほど登場する緑色の瓶のお酒です。このCMは韓流オタク界隈でも、再現度が高すぎると話題になりました。

引用元:Youtube JINRO(ジンロ)公式チャンネルより

うまく恋が進展してきた頃にヒロインを邪魔する「オモニ(お母さん)・ブロック」、泣いているヒロインの涙を拭う「親指ワイパー」、無限のカメラアングルからの感動的なシーン「エンドレス・ハグ」など、数々の韓ドラを見てきた私には分かりすぎるあるあるで、大笑いしながら見ました。また、動画内のセリフは、韓ドラを少しかじった人が知ってるような韓国語を織り交ぜていて、まるで“韓国語版ルー大柴”なのも笑えるポイントです。バージョンアップした『恋するチャミスル2』もあるので、面白いと思った方はぜひ見てみてください!

とはいえ、こういった韓ドラあるあるが面白いと思う方もいれば、「いやちょっと、共感できないし、大袈裟すぎる…」と思う方もいるでしょう。実際、しばしばおすすめの韓ドラを聞かれるのですが、その人の好みを探っていくと、the韓ドラなストーリーがあまり好きではない人もいます。しかし、落胆しないでください(?)、最近の韓ドラは少しずつ変わってきています。交通事故、記憶喪失、身分違いの恋といった日常離れしたストーリーではなく、誰にでも存在する些細な日常を切り取ったヒューマンドラマが増えてきています。今回はおすすめの二つのヒューマンドラマを紹介します。

引用元:「슬기로운 의사생활」-tvNより

まずは、2020年にシーズン1が放送された「賢い医師生活」です。大学から続く友情で結ばれた5人の医師たちを中心に、仕事場の人々や患者、家族との関係の中で一つひとつ試練を乗り越えていく日常を描いたドラマです。これといった起承転結がないからこそ、それぞれの登場人物に焦点がしっかり当てられていて、気がつくと感情移入しています。ずっと見ていたくなるような心地よさを感じる温かいヒューマンドラマです。こちらもシーズン2まであるのでぜひ…。

引用元:「나의 해방일지」-jtbcより

次にお勧めするのは、2022年4・5月に放送されていた「私の解放日誌」です。毎日ソウルまで3時間以上かけて通勤する田舎ぐらしの3兄妹は、仕事にも恋愛にも疲れ、なんとなく無気力な日々を過ごしています。劇的な展開などは一切ないのですが、単調な生活からの“解放”を目指して、静かに、でも確実に変わっていくというストーリーです。私たちにも、常に何かをしなければいけない、充実した1日にしなくてはならない気持ちに追われたり、漠然とした不安にモヤモヤしたりすることがあると思います。そんな時、いったい何から解放されたいと願っているのか…そんなことを考えるきっかけになるドラマです。

お伝えしたい韓ドラの魅力も、お勧めしたい韓ドラもまだまだありますが今回はここまでにさせていただきます。韓ドラあるあるを見ることで、日本や海外ドラマとの違いがよりハッキリと意識されるようになる感覚が面白く、なぜ自分が韓ドラにハマるのか分かった気がします。また、色々なドラマを見ることで自分の好みへの理解も深まり、私は「ファンタジー恋愛もの」で「背景やセリフ、描写が美しい」「ハッピーエンド」のドラマが好きだと分かりました笑。長い期間(韓ドラだと大体1時間×16話)登場人物たちを見守ることで、映画にはなかった親近感が湧いてきて、いくら共感できない状況だとしても、登場人物の気持ちにはより深く共感していくようになるのがドラマの良いところだと思います。最近話題の「ウヨンウ弁護士は天才肌」も見なくてはいけないし、私はまだまだ韓ドラの“沼”から抜け出すことができなさそうです…。