“訳わかんない人”

こんにちは、M2の岡田です。なんとか修士論文を提出して、審査も終了しました!(やったー!)

早速ですが、皆さんは通勤中、通学中、何をして過ごしていますか?最寄りの駅まで早歩きしたり、満員電車でもみくちゃにされたり…と、いろいろな状況がありますが、私はたいていラジオを聴いています。修論執筆中も、時間を見つけてはラジオを聴いていました!

ラジオを聴き始めたのは4年ほど前、コロナ禍に入ってずっと家にいるのも気分が下がるので、ひたすら家の周りを散歩している間、唯一自由な耳だけで楽しめるエンタメ、で思いついたのがラジオでした。

ちょうど好きな俳優の菅田将暉が、オールナイトニッポン(以下ANN)の月曜パーソナリティを担当していたため、一度聴いてみることに。初めてradikoをインストールして最新の放送を再生してみると…

「菅田将暉ってこんな話し方で、こんな笑い声やったん!?」

俳優ではない、素に近い菅田将暉の姿を知ることができたような気がして、菅田将暉がより身近に感じるようになりました。

まさにラジオの良さはそこにあると思っていて、マネージャーの先輩の言葉を借りると、「テレビは皆さん、ラジオはあなた」。音声だけにもかかわらず、ラジオリスナーはパーソナリティのことを身近に感じることができるのです。でも、だからこそ初見では身内ノリが多くてとっつきづらいことが多いかもしれません。数ヶ月聴き続けることで段々良さがわかってくる、というのもラジオっぽいです。

(あと、年上の方と話が盛り上がる、これもラジオの良さです。ラジオよく聴きます、と話すと「若いのに珍しいね!」とラジオ好きの方に好印象をもたれやすいのです。どうやらラジオリスナーの間には強い絆が結ばれているようです。)

話は少し変わって、1月20日に配信された「令和ロマンのオールナイトニッポンPODCAST 第3回」で、ゲスト出演していた、元テレビ東京プロデューサー・佐久間宣行さんの言葉がとても印象に残っています。水曜日のANN0を担当している佐久間さんに、令和ロマンの二人が枠を譲ってほしいという(冗談の)お願いに対する回答の中にあった言葉です。

「誰かに譲るとしても芸人には譲りたくないのよ。なんでかっていうと、俺が昔好きだった芸能界とかANNは訳わかんない人がやってたのよ、でも今、(中略)芸人の天下すぎる。俺の好きな芸能界は、俺の好きなラジオはもっと雑多なカルチャーでいてほしいから、もっと訳わかんない人がラジオをやった方がラジオの多様性のためになる」

なるほど〜と思いました(浅い)。確かに、ANNのパーソナリティは局アナから始まり、タレントや歌手に広がっていったんですよね。今や、ANNを担当するということは一流芸能人の証で、月曜から土曜のうち4曜日を芸人が担当しているので、確かに芸人の天下になっています。

私の修論のテーマがざっくりいうと「テレビタレント」でした。テレビタレントとは特定の役割を持たない人たち、つまり“訳わかんない人”です。これが佐久間さんの言う“訳わかんない人”と同義ではないかもしれませんが、“訳わかんない人”がやる面白いコンテンツは、本当に面白いものだと思います。なぜならその人のイメージやキャラクターに頼っていないからです。こういった意味でも、“訳わかんない人”ってエンタメには必要なのかなと改めて思った機会になりました。

とはいえ、私は天下の芸人様が好きなので、気になる芸人のラジオは全てチェックし、毎週聴くものを決めています。しかし、最近さらにラジオを聴く時間が増えたので、それだけでは聴くものがなくなってしまい、新たな巣を探しています。今はPodcastで他のSNSと同様に、誰でも音声メディアを投稿でき、誰でも聴くことができるようになりました。これまでは、パーソナリティに興味があるから聴いてみるという選び方をしていましたが、聴きながら好きになっていくことを期待して、食わず嫌いせずに、面白そうなPodcastを配信している“訳わかんない人”を探してみようかなと思いました!

宙に舞うニッポン放送のオリジナルキャラクター