こんにちは!今回のフィールドレビューは博士課程の柳が担当します。東京はもうすっかり肌寒くなり、秋が深まっています。今回は食欲の秋にぴったりのおすすめの「ご飯のお供」をご紹介したいと思います。
ご飯のお供。普通は食べ物を連想される方多いのではないでしょうか。ですが、韓国では「ご飯を食べながら観るもの」という意味で若者の間で広く使われています。そうです。今回ご紹介する「ご飯のお供」は食べ物ではなく、私のおすすめのドラマです。私には①20〜30分程度のもので、長いとご飯のペースに合わないからダメ!②次のストーリーが気になったらどんどん観ちゃうからなるべく1話完結のストーリーがいい!という「ご飯のお供」の選定基準があります。それにぴったりはまったのがテレビ東京の深夜ドラマでした。その中でも厳選した二つのドラマをお届けします。
最初にご紹介したいのは『ソロ活女子のススメ』です。主人公の出版会社で契約社員として働く五月女恵(江口のりこ)がひたすら「ソロ活」を楽しむというストーリー。ひとりで焼肉に行ったり、アフターヌーンティーに行ったり、動物園や水族館に行ったり…。五月女は「一緒に行く人がいないからひとりで行く」のではなく、「ひとりで行きたいからひとりで行く」、まさに「ソロ活」を堪能します。
私は普段からひとりで何かをやることに抵抗がほとんどなく、実際にひとりで色々やってきた(つもり)ですが、このドラマをみて初めて「私もソロ活女子なんだ!」と思ったり、今まで世間一般的に「ひとりで〇〇する女性」に向けられている冷たい視線や偏見から「違うよ!これは立派な“ソロ活”なんだ!」と堂々と言えるような言葉が見つかったようですごく背中を押された気持ちになりました。ドラマの公式紹介文に「人生応援ドラマ!」というのが書いてありますが、まさにこのドラマをみると人生応援はもちろん、世界が広がるような感覚を味わえるのですごくおすすめします!キャピキャピせずシニカルながらもソロ活を堪能する江口のりこさんの演技もおすすめのポイントです。
次にご紹介したいのは『晩酌の流儀』です。主人公の伊澤美幸(栗山千明)が仕事を終え、帰宅してからひたすらひとりの晩酌を楽しむというシンプルなストーリー。ドラマには毎回「このドラマを見終わった後、あなたもきっと飲みたくなる」というセリフがありますが、本当のことに、私もいつの間にかお酒を飲んでいたり!このドラマはサントリーがスポンサーを務めていることもあり、登場人物がビール(というか金麦)しか飲まないので「いやいや、その料理にはビールじゃなくて焼酎やろ」とか「せめてプレモル飲みなよ」みたいなツッコミも時々入れたくなりますが、とにかくごくごくと美味しそうにお酒を飲む栗山千明さんの演技を見ていると「飲みたくなる」わけです。
ドラマの中には美幸のさまざまな「流儀」が紹介されますが、彼女の流儀はストイックすぎて私には到底真似できないものがほとんどでした。ですが、グラスを二つ用意して(必ず事前に冷蔵庫に冷やして置くこと)缶ビール1本につきグラスもひとつ!という鉄則だけは真似したくなり、新しくビアグラスを二つ買い、今でもその流儀だけは「私の流儀」として続けています。お酒好きの方は絶対色々と真似したくなると思います。みなさんもこのドラマをみながらぜひ「私の流儀」を探してみてください。
ここまできてやっとタイトルの「食欲の秋」を回収すると、食欲の秋だからこそ、このドラマを「ご飯のお供」にしながら美味しいものを食べてみてはいかがでしょうか。ひさしぶりの行動制限のない秋ですので、今までひとりで行くのを躊躇っていたお店に足を運んでみたり、美味しい秋の味覚と共にお酒を飲んでみたり!今回ご紹介したドラマはすべてAmazonプライムなどの動画配信サービスで観ることができます。ご興味のある方はぜひご覧になってみてください。