記録映画のアーカイブを活用して、映像を用いた多様な研究・教育の可能性を再発見する研究上映会。コロナ禍での中断を経て3年ぶりに再開します。
第14回となる今回は、100年前の関東大震災(1923年9月1日)を撮影したキャメラマンを主人公にしたドキュメンタリー映画を、劇場公開(8月下旬よりポレポレ東中野他にて公開)に先駆けて特別上映します。
本作は、2015年3月に開催した第3回研究上映会「関東大震災の記録」を機に企画・構想され、その時に集めた資料やアーカイブ映像を生かして制作した作品です。
震災直後を撮影した3人のキャメラマン(高坂利光、白井茂、岩岡巽)が重いキャメラと三脚を持って、被災地をさまよいながら何を見たのか、どんな映像を撮影したのか、様々な証言から撮影順に映像を並べ替えて、3人の撮影ルートや彼らの心の動きを明らかにしています。
上映後に、出演者の1人でもあるとちぎあきらさん、本作を演出された井上実さんをお迎えして、関東大震災から100年が経ったいま、彼らが残したフィルムは、私たちに何を語りかけているのか、お話を伺います。
記録映画アーカイブ・プロジェクト 第14回研究上映会
「関東大震災から100年―映画『キャメラを持った男たちー関東大震災を撮るー』」
日時:2023年6月28日(水)18:00-20:30(17:30開場)
会場:東京大学本郷キャンパス ダイワユビキタス学術研究館3F 石橋記念ホール
定員:100名(参加無料・当日先着順・申し込み不要)
※満員の際にはご入場頂けませんので事前にご了承ください。
上映:「キャメラを持った男たちー関東大震災を撮るー」(2022年/81分)
お話:とちぎあきら(国立映画アーカイブ客員研究員)/井上実(映画演出家)
司会・聞き手:森下詩子(東京大学大学院学際情報学府博士課程)
主催:記録映画アーカイブ・プロジェクト(東京大学大学院情報学環丹羽美之研究室)
お問い合わせ:
記録映画保存センター(運営窓口)
Tel: 03-3222-4249
Email: center_otoiawase@kirokueiga-hozon.jp