記録映画のアーカイブを活用して、映像を用いた多様な研究・教育の可能性を再発見する連続ワークショップ(研究上映会)。第7回目は、満洲への旅を記録した映画の数々を上映します。
記録映画保存センターは一昨年から日本の文化施設にある映画の所蔵調査をしています。その調査過程で、初代満鉄総裁・後藤新平の家族が満洲を旅する様子を記録した貴重なホームムービーが発見されました。
これ以外にも、満洲への旅を記録した観光映画は数多くあります。これらは、日本が「満洲国」(1932-1945)への権益を拡大していく中で、満鉄映画製作所などによって文化政策の一環として製作されました。
今回のワークショップでは、満洲の「旅」「観光」をキーワードにこれらの作品を上映します。ゲストには、満洲の文化、特に観光をテーマに研究をしている高媛さんをお招きして、いま改めてこれらの映画を見直す意義について考えます。
記録映画アーカイブ・プロジェクト 第7回ミニワークショップ
「満洲の旅――ホームムービーから観光映画まで」
日時:2016年12月1日(木)18:00-20:30(開場は17:30)
場所:東京大学本郷キャンパス 工学部2号館9階92B教室
定員:80名(当日先着順。定員になり次第、締め切り)
*参加無料・申込み不要。満席となった場合、ご入場できないことがありますのでご了承ください。
上映:
「満鮮の旅・父銅像除幕式参列のため」(1930年、19分、後藤家)
「満洲の旅」(1937年、5分、満鉄映画製作所)
「内鮮満周遊の旅 内地篇」(1937年、10分、大阪商船株式会社)
「内鮮満周遊の旅 満洲篇」(1937年、29分、満鉄映画製作所)
「娘々廟会」(1940年、20分、満鉄映画製作所)
お話:高媛(駒澤大学准教授)
主催:記録映画アーカイブプロジェクト(東京大学情報学環丹羽研究室)
お問い合わせ:記録映画保存センター(運営窓口)
Tel:03-3222-4249
Email:center_otoiawase@kirokueiga-hozon.jp