記録映画アーカイブ・プロジェクトではワークショップを開催します。第11回目となる今回は「戦後史の切断面(2)ー1968・映像のコミューン」と題して、1968年の叛乱する若者たちを記録した映画を特集します。
1968年、世界各地で若者たちの叛乱が巻き起こりました。日本でも、1970年の安保改定を前に、日大・東大をはじめ全国の大学で大学紛争が燃え上がりました。これからの日本社会や自分の生き方に向き合った学生、労働者、市民が連帯して、いくつもの記録映画が作られました。
今回の特集では、グループびじょん(日本映画新社のスタッフ有志で結成)が日大闘争をバリケードの内部から記録した「死者よ来たりて我が退路を断て」、岩波映画労働組合が東大全共闘と連帯して製作した「69・6・15」など、当時の大学紛争を記録した貴重な映画の数々を上映します。
ゲストには、「死者よ来たりて我が退路を断て」を演出した北村隆子氏、「おきなわ」「69・6・15」を構成した井坂能行氏、『叛乱の60年代』の著者である長崎浩氏らをお迎えし、60年代の若者の叛乱の歴史的・現代的意義を、記録映画を通して議論します。
記録映画アーカイブ・プロジェクト 第11回ワークショップ
「戦後史の切断面(2)ー1968・映像のコミューン」のご案内
日時:2013年11月24日(日)、13:30-18:00(開場は13:00)
場所:東京大学本郷キャンパス 情報学環・福武ホール 福武ラーニングシアター(B2F)
定員:180名
申込:入場無料。事前のお申し込みが必要です。以下のURLよりお申し込みください。
http://www.kirokueiga-archive.com
主催:東京大学大学院情報学環(記録映画アーカイブ・プロジェクト)
プログラム:
13:00- 開場
13:30- 開会
総合司会:丹羽美之(東京大学)
13:35- 映画上映(約115分)
ニュース映画で見る1969年1月東大安田講堂の攻防(1968-69年、12分)
「おきなわー日本1968」(1968年、8分、製作:岩波映画労働組合)
「死者よ来たりて我が退路を断て」(1969年、64分、製作:グループびじょん)
「69・6・15」(1969年、10分、製作:東大全共闘映画班・岩波映画労働組合)
「地下広場」(1969年、90分、製作:広場の一味)*部分上映(約20分)
15:30- 休憩
15:50- 制作者が語る
井坂能行(元岩波映画)
北村隆子(元日映新社)
16:30- パネリスト報告
長崎浩(評論家)
筒井武文(東京藝術大学)
17:20- 全体討論
コーディネーター:吉見俊哉(東京大学)
18:00- 終了