10月から冬学期がはじまりました。今学期は大学院の授業・演習以外に、駒場キャンパスでテレビ番組を教材として使った実験的な授業「マス・メディア論ーテレビ番組で見る戦後日本」(教養学部の1・2年生向け)を開講します。
この授業では、「テレビ番組は時代の証言者」というコンセプトのもと、ドキュメンタリー、ドラマ、バラエティなど、それぞれの時代に放送されたテレビ番組を視聴しながら、テレビと戦後日本の歴史を多角的に振り返ります。
毎回、「山の分校の記録」(NHK)、「忘れられた皇軍」(日本テレビ)、「岸辺のアルバム」(TBS)、「東京ラブストーリー」(フジテレビ)など、テレビ史を彩った過去の貴重な番組が次々に登場します。
一部の番組については、公益財団法人放送番組センターの協力のもと、放送ライブラリー(横浜市)で公開されているテレビ番組を、IP伝送により大学にストリーミング配信して上映します。全国の大学で2例目となる試みです。
テレビ放送の開始から60年あまり。テレビ番組は戦後日本をどう映し出してきたのか。この授業を通して、テレビ番組の歴史的ドキュメントとしての可能性を学生の皆さんに伝えることができたらと思っています。
写真は2013年度の「マス・メディア論」
2014年度「マス・メディア論ーテレビ番組で見る戦後日本」
(1) イントロダクション
(2) 戦後復興とテレビ
(3) テレビが村にやってきた
(4) 憧れのアメリカ
(5) 高度成長とテレビ
(6) テレビの1968年
(7) 公害と基地
(8) 漂流する郊外家族
(9) ポスト高度成長とテレビ
(10) バブルの幻影
(11) 貧困と格差
(12) 大震災とテレビ