私が編集長をしている放送批評誌「GALAC」の2012年6月号が発売されました。今月号の特集は「『震災1年』を、どう伝えたか」。NHKから民放まで、テレビ各局の震災1年報道を徹底検証しています。
東日本大震災から丸一年にあたる2012年3月には、テレビもラジオも震災特番、キャンペーンに精力的に取り組みました。各局が被災地を中継で結び、その現状や課題を盛んにレポートしました。
テレビ・ラジオは「震災1年」をどう振り返ったのか。この1年の震災報道の検証は十分に行われたのか。そこでは何が伝えられ、何が伝えられなかったのか。「震災1年」報道を徹底的に見つめ直し、2年目に突入した震災報道への課題とヒントを探ります。
特集 「震災一年」を、どう伝えたか
検証! 震災特番
[NHK]質・量ともに充実/鈴木嘉一
[日本テレビ]ドラマから歌番組まで/秋山衆一
[テレビ朝日]長時間ドキュメントの黙示録/鈴木典之
[TBSテレビ]いまだ見えない全貌/藤久ミネ
[テレビ東京]アナザーウェイを貫く決意/碓井広義
[フジテレビ]問題提起を試みた1週間/遠藤 薫
福島・宮城・岩手―それぞれの1年
風化に抗うことが地元局の使命/佐藤 崇(福島中央テレビ)
地域へ、そして全国に発信し続ける/大沼浩一(仙台放送)
ラジオとしての1年間の闘い/姉帯俊之(IBC岩手放送)
シンポジウム「災害とコミュニティ放送局」/山本安幸(エフエム雪国)