ワークショップ「戦後史の切断面(3)」

記録映画アーカイブ・プロジェクトではワークショップを開催します。第12回目となる今回は「戦後史の切断面」シリーズとして、1970年の大阪万博のパビリオン映像を特集します。

高度経済成長真っ盛りの1970年、大阪で日本万国博覧会が開催されました。会場には約6500万人もの観客が詰め掛け、『人類の進歩と調和』をうたう祭典に酔いしれました。万博の各パビリオンでは、アヴァンギャルド芸術家による最先端の映像が競って上映されました。

当時の日本人は万博でどんな未来を夢見たのでしょうか。今回の特集では、自動車館で4面マルチで上映された「1日240時間」(監督:勅使河原宏、脚本:安部公房)など、各パビリオンで展示・上映された貴重な映像の数々を発掘して上映します。

記録映画アーカイブ・プロジェクト 第12回ワークショップ
「戦後史の切断面(3)ー万博とアバンギャルド」のご案内

日時:2014年3月1日(土)、13:30-18:00(開場は13:00)
場所:東京大学本郷キャンパス 情報学環・福武ホール 福武ラーニングシアター(B2F)

定員:180名
申込:入場無料。事前のお申し込みが必要です。以下のURLよりお申し込みください。
   http://www.kirokueiga-archive.com
主催:東京大学大学院情報学環(記録映画アーカイブ・プロジェクト)

プログラム:
13:00- 開場
13:30- 開会
     総合司会:丹羽美之(東京大学)
13:35- 映画上映(約80分)
     ニュース映画で見る大阪万博(1970年、10分)
     東芝・IHI館「希望ー光と人間たち」(1970年、18分、監督:藤久真彦、岩波映画製作所)
     自動車館「1日240時間」(1970年、30分、監督:勅使河原宏、脚本:安部公房)
     せんい館「スペース・プロジェクション・アコ」(1970年、15分、監督:松本俊夫)
14:55- 休憩(15分)
15:10- 制作者が語る(30分)
     吉原順平(元岩波映画)「記録映画から展示映像の世界へ」
15:40- パネリスト報告(各25分)
     友田義行(信州大学)「『1日240時間と安部公房・勅使河原宏」
     筒井武文(東京藝術大学)「『スペース・プロジェクション・アコ』と松本俊夫」
     暮沢剛巳(東京工科大学)「パビリオンから観た大阪万博」
16:55- 全体討論
     コーディネーター:吉見俊哉(東京大学)
18:00- 終了