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「Beyond the Wall 」in Beijing

作者: Awaya Michiko | 2011年12月01日Posted in: フィールドレビュー

皆さんこんにちは。秋の面影も薄れ、冬の気配が近付いてきましたね。街中はすでにクリスマス一色です。夜のイルミネーションが眩しいこと!さて今回は、丹羽研究室のM1である瀬尾と粟屋の二人が北京にて参加した「Beyond the Wall(壁を越える)」プロジェクトについての記事です。このプロジェクトは、情報学環の吉見俊哉先生が主催されたものでした。一体どんなプロジェクトだったのでしょうか?

東京大学大学院情報学環は、北京の清華大学新聞与伝播学院との間に2007年から学術交流協定を結び、教員や学生の交流の促進やシンポジウムの開催について検討してきました。そしてこの程、「万里の長城」にある清華大学ゲストハウスで「Beyond the Wall(壁を越える)」という大学院生ワークショップ開催されることになりました。人類史最大の壁において、日中の大学院生があらゆる視点から「壁を越える」ことについて集中討議しようというものです。

テーマはけっして日中関係に限らず、東アジアの文化フローやジャーナリズム、コミュニケーションや公共圏、思想史や歴史意識、インターネットやファンカルチャー、とにかく政治、文化、心理などいかなる意味であれ「壁を越える」ことに結びついていれば何でも構いませんでした。そして11月2日から4日までの3日間、学際情報学府と清華大学の博士課程、修士課程の大学院生ら20数名が、まさに「壁」の象徴である「万里の長城」にて「壁を越える」というテーマについて、合宿形式でディスカッションと対話を行いました。ちなみに、内容は全て英語で行われました。

プロジェクト当日は、「Technology & Media Crisis」、「Communication & Public」、「Industry & Civil Society」、「Culture & Community」の4つのテーマに分かれて発表しました。瀬尾さんは「Technology & Media Crisis」にて、戦後日本における核の意識について映像文化から分析し、私、粟屋は「Culture & Community」にて、マンガがどのようにして、そしてなぜ国境を越えて世界に広がったのかについて、マンガの歴史を辿りながら語りました。

その他、中国におけるソーシャルメディアやメディアリテラシー、パンダ外交から見る日中関係、新聞の未来についてなど、様々なトピックが飛び交いました。個人的には、清華大学側の学生が発表したマンガやアニメのテーマが興味深かったです。自分の発表の際には、改善点やまだまだ至らぬ所などを指摘され、今後の研究に非常に有益になるであろうものになりました。

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【写真1】ディスカッションが行われた部屋の様子。

プロジェクト終了後は、皆で万里の長城に登りました!残念ながら天気は芳しくなかったですが、かの有名な万里の長城に登れて、皆さん興奮していました。そして道中の階段は予想していたよりも相当きつかったです・・・。今後万里の長城に行く機会のある方はご覚悟を(笑)。

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【写真2】万里の長城。どこまでも道と壁が続いています。

清華大学の学生と交流を深め、自分たちの研究にも新たな一歩を見出せた今回の「Beyond the Wall」プロジェクトは、本当に有意義なものになりました。主催してくださった吉見研究室の皆さん、清華大学の先生方・学生の皆さん、協賛してくださった関係者の皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。また、今回は残念ながら参加できなかったという方も、今後「Beyond the Wall」プロジェクトが開催される可能性はあるとのことですので、是非次の機会に参加してみてください!

最後に、蛇足かもしれませんが、プロジェクト後の個人的な旅行中に私が撮影した中国の写真を少し載せたいと思います。4000年以上の歴史を持つ中国には多くの歴史的建造物があり、それらを訪れるだけでも楽しいです。そして何よりも、今まさに大きな発展を遂げている中国を垣間見ることができたのは貴重な経験でした。今の日本には無い中国のパワーを目の当たりにすると、いろいろなことを考えさせられます。古い歴史と新しい発展が混在する様は何とも不思議な感覚でした。この記事をご覧になっている皆さんも、機会があれば是非中国に訪れてみてください。時代が大きく変わってきていることを、本当に実感できると思います。

最後まで記事をご覧くださり、ありがとうございました!

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【写真3(左)】中国歴代皇帝の住居である紫禁城。毎日たくさんの観光客が訪れます。
【写真4(右)】北京のとある一画。歴史的建造物が多くある中で、高層ビルやマンションの建築も進んでいます。

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【写真5】中国と言えばパンダです。中国のほとんどの動物園にパンダがいるんだとか。この写真は北京動物園のパンダです。「上野動物園のパンダより活発」と、たまたま隣にいた日本人観光客が話していました・・・。

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【写真6(左)】西の都、西安にて。世界七大不思議の一つでもある始皇帝陵の兵馬俑です。発掘されたのはほんの一部で、まだ数千体の兵馬俑が眠っているそうです。ズラリと並ぶ兵馬俑の姿は圧巻でした。
【写真7(右)】経済都市として大発展を遂げる上海。現在の中国の力の象徴とも言えます。

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【写真8】上海で一番高いビル「上海環球金融中心」の展望台から。見渡す限り光が続いています。この経済地区はまだまだ発展に力を入れているとか・・・。