岩手メディア調査報告(第1日目)

「東日本大震災とメディア」研究会は、2012年9月25日から27日にかけて岩手県を訪問し、被災地のメディア関係者にインタビュー調査を行いました。藤田真文(法政大学)、丹羽美之(東京大学)両先生に同行した院生が、調査の様子をリポートします。

9月25日はFNN(フジテレビ)系列の岩手めんこいテレビとANN(テレビ朝日)系列の岩手朝日テレビに伺いました。最初に訪問した岩手めんこいテレビは1991年に開局した、岩手の県域放送局では2番目に新しい放送局です。今回の震災では、阪神淡路大震災を経験していた関西テレビ放送からの応援が大きかったというお話を伺い、系列の力、そして放送局として災害報道を経験していることの重要性が感じられました。また、地震発生直後に停電した時間帯にこそ、「津波から逃げてください」と伝えたかったという悔しさは今後の震災報道に活かしていかなければならないと感じました。

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次に訪問した岩手朝日テレビは盛岡駅のすぐ近くにあり、1996年に開局した岩手県内では最も新しい放送局です。震災の起こった2日前に発令された津波注意報によって、中継や支局との連携において訓練になったとのことでした。また、昨年には平年の4倍のドキュメンタリーを制作しているということに、放送局としての使命感を感じるとともに、今回の震災の大きさを改めて強く実感させられました。

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岩手めんこいテレビ http://www.menkoi-tv.co.jp/top.html

岩手朝日テレビ http://www.iat.co.jp/pc/auto/sitetop.html