みなさん、こんにちは。今回のフィールドレビューは、博士課程2年の森田がお届けいたします。去る5月26・27日、日本映像学会の第44回大会が東京工芸大学にて開催されました。私は発表者ではなかったのですが、他の会員の方々の発表やシンポジウムを聞くために、2日間参加しました。
学会によって大会の雰囲気もさまざまだと思いますが、日本映像学会は研究者だけではなく、映像制作者の方々も参加されている点に特色があります。毎年、研究発表と同時に作品発表のブースが設けられ、実験的な映像作品などを見ることもできます。こうした面から、映像学会はカジュアルでざっくばらんな雰囲気を感じられる学会です。
1日目には、昨年ご逝去された映像作家・理論家であり、元学会長でもあった松本俊夫氏にかんするシンポジウムが開かれ、生前にご親交の深かった波多野哲朗先生をはじめとする登壇者の方々から、貴重なお話を伺うことができました。松本氏の活動の革新性とその影響力の大きさを、あらためて実感する機会となりました。その後の懇親会では、会員仲間の皆さんといろいろなお話をして盛り上がりました(すっかり写真を撮るのを忘れてしまいましたが・・・)
2日目には、朝から夕方まで約70種類もの研究・作品発表が各ブースで行われ、関心のある発表を目当てに行き来する会員らで場内がにぎわいました。私も、自分の研究と共通する発表や知人の発表などをたくさん聞くことができ、とても充実した時間を過ごすことができました。とくに今回は、丹羽研が関わるプロジェクト「NNNドキュメント共同研究」(詳しくはプロジェクトのページをご参照ください)の初の成果発表も行われ、丹羽先生のご発表も聞くことができました!この共同研究の特徴をあらためて客観的に考えることで、普段は意識していなかった魅力に気づくこともできました。
あっという間の2日間でしたが、私にとって映像学会の大会は、研究フィールドが近い方々の最新の状況を知ることができ、とても多くの出会いと刺激を得られる重要な場所です。来年度は自分自身も発表できるように、新たな研究に励みたいと思います。