こんにちは!今回のフィールドレビューは、フィールドレビューといいつつ私のお気に入り広告を紹介していることが気になっている博士課程の柳が担当いたします。今回はテレビCMではなく、ある広告キャンペーンについてご紹介したいと思います。
皆さんは普段電車に乗っているとき、何をされていますか?断然「スマホ」という答えが多いかと思います。私は電車に乗って(実は乗る前にホームで電車を待っている時から)目的の駅に着くまでずっとスマホをいじっていると言っても過言ではないくらいです。それで、私は最近ひそかに「電車の中でスマホをいじらない運動」を始め、なるべく電車の広告や窓越しの風景を見ようとしていますが、先日ある電車で可愛い動物たちに会うことができました。
いつものようにスマホをいじりながら電車に乗ったのですが、目の前に可愛い動物の写真があり、「あ、広告主が募集できなくて空いた枠に動物や自然の写真を飾ったんだろうな」と思ったら、なんと私が乗っていた車両全体に動物の写真が…!車内のデジタルサイネージにも可愛い動物の映像が流れていました。「動物園のキャンペーン?」と思いましたが、なぜか「マウントレーニア」のロゴマークが!マウントレーニアの広告が電車をジャックしたのです。
しかし、広告のどこにもマウントレーニアの商品はなく、ただただ可愛い動物の写真が延々と続いているだけだったので、「あれ?これマウントレーニアの広告であってる?」と思い、よーく見たら、可愛い動物の写真の横に小さく「広告でも深く癒されたら。」との文字がありました。
後日調べてみたら、これはマウントレーニアの「深い癒やし」プロジェクトの一環である「深い癒やしトレイン」の広告キャンペーンでした。コロナ禍でなかなか行けなくなり、経営に苦しむ全国の動物園たちと協力し、みなさんが抱えているストレスや疲れた心を深く癒やしてあげよう!という趣旨ではじまったようです。残念ながら、私が見かけた「深い癒やしトレイン」はもう運行しないですが、特設サイトではいつでも可愛い動物たちの写真を見ることができます。それだけではなく、コロナ禍の新たなライフスタイルに合わせて、動物たちとZoomで触れ合えるサービスもあります。
(可愛い動物パッケージも発売したということで、深い癒やしを求め、早速コンビニで買ってみました。可愛いクオッカを見るだけで深く癒されました。)
商品やサービスを全面に出さなくても、商品の説明に直接つながらなくても、広告になるんだ!ということをこの広告キャンペーンで改めて感じました。東京はまだまだ緊急事態宣言下で、直接動物に会いに行くことは難しいですが、こうやって動物と触れ合えることができれば、少しはコロナ禍の疲れをとることができるかも知れません。ご興味のある方はぜひチェックしてみてください!