ワークショップ「PRする映画」

記録映画のアーカイブを活用して、映像を用いた多様な研究・教育の可能性を再発見する連続ワークショップ(研究上映会)。今回は、PR映画やテレビCMの製作で業界をリードした電通映画社の作品を特集上映します。

広告、宣伝、PRの舞台が、新聞、ラジオから映画へ、そしてテレビへと移り変わっていく中で、1943年に設立された電通映画社は数多くのPR映画やテレビCMを製作してきました。この度、電通映画社を継承する電通ライブが、保管する11,000本(CMを除く映像作品)の中からフィルム作品3,000本をアーカイブしました。

今回はその中から、電通映画社の前身にあたる日本電報通信社活動写真部が製作した『東京』、人形アニメーション技法を取り入れた『ビールむかしむかし』、1964年東京五輪で「東洋の魔女」と呼ばれた日紡貝塚バレーボールチームを記録した『挑戦』(カンヌ国際映画祭短編部門グランプリ受賞)など、貴重な映画の数々を上映します。

電通映画社フィルムアーカイブには、今後どのような活用の可能性があるのでしょうか。ゲストに、電通ライブアーカイブ担当の鈴木昇さんとPR研究を専門とする広島市立大学の河炅珍さんをお迎えし、同アーカイブの概要や研究の可能性について語っていだだきます。

記録映画アーカイブ・プロジェクト 第13回ミニワークショップ
「PRする映画〜電通映画社フィルムアーカイブから〜」

日時:2019年11月27日(水)18:00-20:30(開場は17:30)
会場:東京大学本郷キャンパス 工学部2号館9階 92B教室

定員:80名(参加無料・当日先着順・事前申し込み不要)
*満員になった場合、ご入場できないことがありますのでご了承ください。

上映(予定):
・『東京』(1936年、10分、日本電報通信社活動写真部)
・『ビールむかしむかし』(1956年、12分)
・『くらしの中のガス』(1961年、7分)
・『挑戦』(1963年、31分)

お話:
鈴木昇(電通ライブ)「電通映画社フィルムアーカイブについて」
河炅珍(広島市立大学)「メディア史のなかのPR映画」

主催:
記録映画アーカイブ・プロジェクト(東京大学大学院情報学環丹羽研究室、吉見研究室)

お問い合わせ:
記録映画保存センター(運営窓口)
Tel: 03-3222-4249
Email: center_otoiawase@kirokueiga-hozon.jp