今回のフィールドレビューは修士1年の高閑者が担当します。日本から世界へ広がっていく漫画についてお話したいと思います。
気づけば新年が明けてからもうすぐ3ヶ月が経とうとしています。
2019年といえば、大友克洋『AKIRA』の年ですね。30年以上も前に描かれた作品ですが、作中でも翌年2020年にオリンピック開催が決定しているというのは驚きです。今現在もこの『AKIRA』根強い人気とともに話題を集めています。渋谷のPARCOの工事現場の囲いがアートウォールに、NHKでは『AKIRA』の世界観のもと、NHKスペシャル シリーズ『東京リボーン』が放送されています。
さて、『AKIRA』のように日本のポップカルチャーを代表する漫画に関する話題として、なんとあのイギリス・大英博物館で漫画展「The Citi exhibition Manga マンガ」が開催されます。日本国外で開催される漫画展では過去最大のものだそうです。
葛飾北斎や河鍋暁斎、鳥獣戯画といった江戸時代の作家・作品から尾田栄一郎『ONE PIECE』、さらには野田サトル『ゴールデンカムイ』まで幅広く日本漫画を展示するそうです。他にも漫画から広がるアニメやコスプレ、海外への影響といった漫画から派生する現象まで紹介するとのことです。
期間:2019年5月23日〜8月26日
詳細は大英博物館ホームページを参照ください。
先日も高橋留美子がフランスのアングレーム国際漫画祭で最優秀賞を受賞し、世界的にも日本漫画が熱くなっています。日本の漫画文化がこうして世界に広がり、単なる子ども向けのものではなく、芸術や学問として認められていることは素晴らしいことだと感じます。私も機会があればこの漫画展へぜひ行ってみたいと思います!
イギリスは少し遠いですが、最近では日本国内の美術館・博物館でも数多くの「漫画展」が開催されています。皆さんのお好きな作品の展覧会があれば足を運んでみてください。