岩手メディア調査報告(第3日目)

最終日の27日はJNN(TBS)系列のIBC岩手放送へ伺い、テレビとラジオ双方の震災報道についてインタビューさせて頂きました。

IBC岩手放送は1953年にラジオ放送局が開局、その6年後の59年にテレビ放送が開始された、岩手の民放放送局では最も古い放送局です。したがって、日頃から知名度は高く、県民からの信頼も厚く、今回の震災ではラジオとテレビの双方で情報を伝え続けました。沿岸部の避難所へ取材に行く時、テレビアナウンサーが共に取材へ向かったため、顔や声が知られている分、受け入れられることが多かったというお話を伺い、こうした日常からの信頼感が、緊急時に活かされるのだと感じました。また、ラジオは人数が少なくても取材が可能であり、フットワークが軽く、例えば電話一本でもリポートが可能であったり、カメラがないことによって取材が可能であるなど、ラジオならではの震災報道を伺うこともできました。

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今回の調査では岩手県の復興が進んでいないこと、そして震災から約1年半経ったからこそ、震災が忘れられることのないように地方局として発信していきたいという想いを多くお聞きしました。課題はいまだに山積みであるものの、全国向けの放送では被災地のニュースが取り上げられることが少なくなってきており、更に被災者にとっては目に見えて報道陣が減っていくというお話が印象的でした。被災地から離れて住む人間として、改めて被災地の声をしっかりと受け止めていかなければならないと感じました。改めて、取材にご協力頂いた皆様に厚く御礼を申し上げます。ありがとうございました。

IBC岩手放送 http://www.ibc.co.jp/