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テレビ全国制作者フォーラムに参加

作者: Horikoshi Rei | 2018年3月08日Posted in: フィールドレビュー

今回のフィールドレビューは修士課程の堀越が担当いたします。2月17日に放送文化基金主催の全国制作者フォーラムというイベントに参加してきました。

放送文化基金とは1974年に設立された公益財団法人で、放送に関する調査・研究に対する助成、優れた放送番組や放送技術の表彰、人材育成の3つを主な目的としています。丹羽研究室でも助成を受けているプロジェクトがあり、馴染みの深い財団です。

その中でも人材育成を目的として開催されているのが制作者フォーラムです。各地域の民放、NHK、制作プロダクションの人々が組織の垣根を超えて交流、意見交換できる場となっています。本来は制作者が中心のイベントですが、今回はトークセッションに丹羽先生が登壇するということもあり、学生の立場で参加してきました。

第一部では各地区で評価を受けた9本の5~10分ほどの番組の上映と制作者を交えてのディスカッションが行われました。上映作品はドキュメンタリー、バラエティ、情報番組、ニュースの特集と幅広く、それぞれが地域に根差したローカル局ならでは視点を持っていて、東京にいてはあまり見られない番組を観賞する貴重な機会となりました。特に印象に残ったのは、山形のさくらんぼテレビジョンが制作した『やまがたcolor~伝えたい昭和の記憶』という作品で、昭和初期に生きた子供たちが自分たちの暮らしの様子を自由に生き生きと描いた「想画」を紹介したものです。およそ100年の時を経てもその文化を大切に保存、継承していく様子が映されていました。

第二部は「テレビのイノベーション~予定調和をどう打ち破るか」というテーマで民放キー局、NHK、地方局のプロデューサー、ディレクター3名と丹羽先生でトークが繰り広げられました。そこではうまくまとめようとして均質化しつつある今のテレビの話法を疑い、失敗を恐れず、たとえ失敗があったとしてもそのプロセスすらも番組のなかに取り込むような新しい表現を模索していく重要性が語られていました。

イベントの後は懇親会が行われ、多くの制作者と近い距離で話をすることができました。特に同年代の作り手の方々と交流でき、制作と研究とフィールドは違えど、映像の可能性を深め広げていくことを目指すうえで刺激になるイベントでした。

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