シンポジウム「映画、建築、記憶」

丹羽研の院生の研究活動を紹介するフィールドレビュー。今回はD2の松山からシンポジウムのお知らせです。私がコーディネーターの1人として参加するシンポジウムが11月17日(土)に開催されます。映画と建築の接点について興味のある方は、奮ってご参加ください!

シンポジウム「映画、建築、記憶」のご案内

日時:2012年11月17日(土)、15:00-18:00(開場は14:30)

場所:東京大学本郷キャンパス 情報学環・福武ホール
福武ラーニングシアター(B2F)
   http://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/access.html

定員:180名

申込:入場無料、事前申し込み不要

ゲスト:諏訪敦彦氏(映画監督)、五十嵐太郎氏(建築評論家)

コーディネーター:滝浪佑紀、谷島貫太、難波阿丹、渡邉宏樹、松山秀明

概要:
東日本大震災とそれに伴う原発事故というカタストロフを経験した私たちは、それまでとは全く異なる世界――時間・空間――を生きています。今回の災害に起因するトラウマと記憶に、私たちはどのように付き合っていくべきなのでしょうか。そして、今回の災難の表象はいかにして可能なのでしょうか。

広島の原爆の記憶を描いた諏訪敦彦氏(映画監督)、東日本大震災で積極的な活動を展開する五十嵐太郎氏(建築評論家)をゲストに招き、「映画と記憶」、「建築と記憶」の問題系について考えます。『Hstory』(2001)や『不完全なふたり』(2005)に見られる諏訪監督独特の手法、さらに、震災後作られたドキュメンタリー映画や震災遺構を見つめながら、映画、建築、記憶について議論します。

なお、本シンポジウムは2008年度より開始された建築系トークイベント「建築の際」の番外編となります。詳しくはHPをご覧ください。http://www.iii.u-tokyo.ac.jp/kenchikunokiwa/

プログラム:
14:30- 開場
15:00- 開演、ご挨拶、ゲスト紹介
15:30- 問題提起1、ディスカッション
16:30- 休憩
16:40- 問題提起2、ディスカッション
17:40- 開場からの質疑応答
18:00- 終演
※プログラムは、当日、若干の変更の可能性がございます。

主催:東京大学大学院情報学環

お問い合わせ先:Email: takinami@iii.u-tokyo.ac.jp(滝浪)
Email: qq096225@iii.u-tokyo.ac.jp(松山)

ゲスト紹介:

諏訪 敦彦

  • 1960年広島生まれ。
  • 1985年東京造形大学造形学部デザイン学科卒業。
  • 東京造形大学在学中にインディペンデント映画の制作にかかわる。卒業後、助監督やテレビドキュメンタリーの演出を経て、96年に長編劇映画「2/デュオ」を監督。
  • 1999年「M/OTHER」(カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞受賞)。2001年「H/Story」(カンヌ国際映画祭正式招待)を発表。
  • 2002年、韓国全州映画祭のオムニバス作品「After War」(ロカルノ映画祭ビデオグランプリ受賞)に参加。
  • 2006年パリを舞台にしたオムニバス映画「パリ・ジュテーム」に参加。
  • 2007年「不完全なふたり」(ロカルノ国際映画祭審査員特別賞受賞)を発表。
  • 2008年4月1日東京造形大学学長に着任。2010年フランスの俳優イポリット・ジラルドと共同監督した「ユキとニナ」をカンヌ国際映画祭監督週間で発表。2012年フランス ラ・ロッシュ・スール・ヨン映画祭にて諏訪敦彦レトロスペウティブが開催された。

五十嵐 太郎

  • 1967年、パリ生まれ。建築史・建築批評家。
  • 1990年、東京大学工学部建築学科卒業。
  • 1992年、東京大学大学院修士課程修了。博士(工学)。
  • 現在、東北大学教授。せんだいスクール・オブ・デザイン教員を兼任。
  • あいちトリエンナーレ2013芸術監督。
  • 第11回ベネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館展示コミッショナーを務める。
  • 著書=『現代日本建築家列伝』(河出書房新社)、『被災地を歩きながら考えたこと』(みすず書房)、『3.11/After』(監修・LIXIL出版)ほか多数。