ワークショップ「フィリピン近現代史の…」

記録映画のアーカイブを活用して、映像を用いた多様な研究・教育の可能性を再発見する連続ワークショップ(研究上映会)。第11回目は、戦前のフィリピンと日本の関係を撮影した珍しいアマチュアフィルムを上映します。

このフィルムは、最近の記録映画保存センターの調査によって、大阪市の民家の蔵から見つかりました。所蔵していた松井清衛氏は、戦前のフィリピンで日本商品を手広く販売していた大阪貿易株式会社(大阪バザー)創業者一族のひとりで、戦争末期にマニラの市街戦で亡くなったとされています。

80年ぶりに発見された16ミリ白黒フィルム50本は保存状態も良く、現地での商業活動の様子や在留邦人のスポーツ・娯楽など、当時のフィリピンでの日常生活が記録されていました。

今回は、この映画をフィリピン近現代史の専門家である早瀬氏の解説により上映します(参考文献:早瀬晋三『フィリピン近現代史のなかの日本人-植民地社会の形成と移民・商品』東京大学出版会、2012年)。映画を通して日本とフィリピンの歴史、これからのアジアとの関係を考えます。

記録映画アーカイブ・プロジェクト 第11回ミニワークショップ
「フィリピン近現代史のなかの日本人ー戦前の在留邦人の記録ー」

日時:2018年10月19日(金)18:00-20:30(開場は17:30)
場所:東京大学本郷キャンパス ダイワユビキタス学術研究館3F 石橋記念ホール

定員:80名(当日先着順・申し込み不要・参加無料)
*満員になった場合、ご入場できないことがありますのでご了承ください。

上映:1930年代フィリピン在留邦人の生活記録
お話:早瀬晋三(早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授)

主催:記録映画アーカイブ・プロジェクト(東京大学大学院情報学環丹羽美之研究室)

お問い合わせ:
記録映画保存センター(運営窓口)
Tel:03-3222-4249
Email: center_otoiawase@kirokueiga-hozon.jp