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8月のお盆休みは・・・

作者: Awaya Michiko | 2011年8月30日Posted in: フィールドレビュー

皆さんこんにちは。第3回フィールドレビューを担当させていただきます、丹羽美之研究室修士課程1年生の粟屋通子と申します。突然ですが皆さん、今年のお盆休みはどのようにお過ごしになったでしょうか?実家に帰省された方、お墓参りに行かれた方、旅行をされた方、被災地にボランティアに行かれた方、仕事をされていた方など、様々な過ごし方があったと思います。ちなみに私はというと・・・

東京ビックサイトで開催されたコミックマーケット、通称「コミケ」に行っておりました。はい。
遊びに行くため、、、という目的も勿論ありましたが、研究のためという目的もありました。というのも、私の研究対象は主にマンガなどのコンテンツ産業に焦点を置いているからです。

 ところで「コミケとは何ぞや?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。 名前だけは知ってるという方もいらっしゃると思います。

コミックマーケット、通称「コミケ」は、日本最大規模の同人誌即売会です。つまり、自分たちの好きな作品(マンガやアニメ、ゲームなど)の同人誌や二次創作作品を、サークルや個人で販売するイベントです。オリジナル創作作品を販売する方もいますし、オフィシャルグッズの限定販売を行う企業ブースの出店もあります。 一般には「オタクが参加するイベント」として認知されていますね。まぁ間違ってはいないと思います(笑)実際、オタクと呼ばれる人々にとって、コミケは最大のオタクイベントの一つなのです。

このコミケ、現在では毎年8月と12月のそれぞれ3日間ずつ、東京国際展示場(東京ビックサイト)にて開催されています。1975年に第1回コミックマーケットが開催され、今夏で開催80回目を迎えました。今回の来場者は3日間で約54万人だったそうです。(今年は来場者数が減少したようで、震災の影響だとされています。)また、経済効果は100億円超とも言われています。ちなみによく「意外だ」と言われるのが、来場者・参加者割合の半分が女性で占められていることです。下の写真から分かるように、コミケ開催期間中の東京ビックサイトは大量の人でごったがえし、かつ夏の開催時期はフジテレビのお台場イベントとも被るので、お盆時期のゆりかもめ車内は毎年えらいことになっています。

bigsight bigsight3 bigsight4

先ほど、コミケについて「同人誌即売会」との説明をしましたが、コミケの魅力はそれだけではありません。コミケ名物の一つにコスプレイヤー達の存在があります。
コスプレは皆さんご存知でしょう。現代日本文化の一つとして、 海外でも広く知られています。欧米では「コスプレ」の単語がそのまま定着していて驚きました。フランス・パリで開催されるJapan Expoではコスプレ大会も催されるようです。


このコミケ会場には、沢山のコスプレイヤー達がいらっしゃいます。コスプレイヤー本人の許可を得られれば撮影もOKですので、この日はコスプレイヤーだけでなく、沢山のカメラマン達が生まれます。私も許可をいただき、沢山写真を撮らせていただきました。下の写真はそのごく一部です。

ちなみコスプレイヤーの方々を見れば、現在どんなマンガやアニメ、ゲームが人気なのかがよく分かります。私が見た限りでは、今回多かったのは『VOCALOID』や『魔法少女まどか☆マギカ』でしょうか。ご存知ない方は是非ググってみてください!

dragonball haruhi kyube

madomagi mikuluka

それにしてもなぜコミケにこんなにも沢山の人々が集まるのでしょうか?・・・という話を一緒にコミケに行った友人としました。というのもこのご時世、ネットが普及し遠くの人々とのやり取りが簡単になっているのに、なぜわざわざこうやって集まる必要があるのでしょうか。コミケで販売される本やグッズも、ネット上で販売すれば良い話です。8月の炎天下、12月年末の極寒の中、日本全国からどうして皆集まってくるのでしょうか?


そのことについて友人は「コミケはオタクと呼ばれる人々にとって一種のステータスなんだ」と話していました。「コミケに行った、参加した、それだけで彼らにとっては共通する一つの価値あるものになっているのだと思う」とのこと。なるほど、それも一理あると思います。ちなみに私は、彼らにとってコミケは「確認の場」なのだと考えています。「オタクなのは自分だけでない、世の中にはこれだけ多くのオタク仲間が居るのだ」ということを確認し、自己肯定を行う場となっているのです。これは音楽でいうところのライブにも共通していると思いますが、オタクの場合、過去に社会からマイナスイメージを付与された時期がありました。今でこそ広く認知されているオタクですが、当時は「社会性がない、根暗」などのイメージが強く持たれていおり、「オタクである」とおおっぴらにはなかなか言えませんでした。そんな背景があるからこそ、コミケはオタクたちにとって同じ仲間の存在を確認するための大切な場となっているのではないかと思います。私自身、一人のオタクとして強くそれを感じます(笑)もちろん、そんなことは気にせずただ楽しむためだけにコミケに来ている方もいらっしゃるでしょうし、最近は「オタク」の概念も変わってきている気もしますので、他の考え方もできると思いますが!



というわけで、コミケについてフィールドレビューを書かせていただきました。長くなってしまいましたね、申し訳ありません・・・。
今回のコミケでは、面白い方々に沢山出会え、本当に貴重な経験をさせていただきました。改めていろいろと考えさせられることも多く、今後の研究にとっても大きな収穫になったのではないかと思います。是非冬のコミケも参加したいですね!

最後に、コミケで写真の許可をくださったコスプレイヤーの方々、 飛び入りで参加したのにも関わらず売り子を体験させてくださった某団体様、面白い話を聞かせてくださったコミケスタッフの皆様、本当にありがとうございました。
また、ここまでレビューを拝見してくださった方もありがとうございます。何かご意見等ありましたらいつでもお待ちしております。



次回のフィールドレビューは9月上旬頃、修士課程2年生の羅さんが担当予定です。お楽しみに!