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作者: Takagawa Fumika | 2019年8月15日Posted in: フィールドレビュー

こんにちは。修士課程の高閑者です。先日、世田谷文学館で開催されている原田治の展覧会「原田治 展 『かわいい』の発見」に行きました。

原田治は1970年代後半から90年代にかけて、女子高生を中心に様々な世代を魅了してきた「かわいい」イラストで人気を博してきました。名前を知らなくとも、このイラストやキャラクターを知っている方も多いのではないでしょうか。

私にとって原田治といえば、真っ先にミスタードーナツのプレミアム(景品)を思い出します。たくさんドーナツを食べて交換したグッズは今も大切に使っています。

展覧会では「OSAMU GOODS(オサム グッズ)」だけでなく、幼少期から晩年までのイラスト、絵画、その他手がけた装幀や趣味の活動を展示しています。なかでも印象深く感じたこととして原田治は作品によって、その絵柄の雰囲気を大きく変えているという点が挙げられます。「OSAMU GOODS」のようなポップで愛らしい印象から『an・an』『POPYE』の挿絵や書籍の表紙のようなスマートな堅さを持ちながらどこか柔らかさのあるイラスト、デザインを生み出しています。どのイラスト、作品にも共通する普遍的な「かわいらしさ」という要素が時代を超えて愛され続ける理由だそうです。

近年は「かわいい」だけでなく「kawaii」、さらには「NEOかわいい」なんて言葉もある通り、「かわいい」は多種多様な広がりを見せています。どの「かわいい」にも大勢の人々に共有されうる普遍性が支持される所以なのではないでしょうか。そしてこうした現代の「かわいい」は原田治の多面性のある作風に通ずるところがあるのかもしれません。

展覧会「原田治 展 『かわいい』の発見」は開催中です。懐かしい方、ご興味のある方は世田谷文学館を訪れてみてはいかがでしょうか。https://www.setabun.or.jp/index.html